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折ったり、留めたり、結んだり…たった1枚の細長い布なのに結び方次第で
色々な雰囲気が楽しめる魔法の布、帯。その日のコーデやシーンに合わせて
お料理みたいに出来上がりを想像しながら結ぶのは至福のとき。
今回は、一重太鼓の結び方をご紹介します。
*器具を使わない手結びのレシピです。
|一重太鼓とは
一重太鼓は、帯結びの代表的なものです。名古屋帯で簡単に結べますが、安定性があって型崩れしにくく、
着物や帯の格を変えるだけでカジュアルから礼装用まで通用する、とっても便利な帯結びです。
その由来は諸説ありますが、1817年、11代将軍徳川家斉の頃、亀戸天神の太鼓橋完成記念のお祭りのとき、
深川の芸者が帯の後ろの部分を少し持ち上げ、それがずれて落ちないように紐で止めたのが一重太鼓の始まり、
というのが有力だと言われています。ただ、それ以前の1765年、10代将軍徳川家治の頃、鈴木春信作の錦絵
「見立半托迦(龍を出す美人)」には一重太鼓のような帯結びが描かれているので、その頃からあったとも
考えられます。
文化遺産オンラインより 鈴木春信作 錦絵「見立半托迦(龍を出す美人)」
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/385764
|準備するもの
・ 名古屋帯
・ 帯留め
・ 帯揚げ
・ 帯枕
・ 帯板
・ 仮紐(腰紐)
|結び方
1.テの長さは胸下位で、左肩から掛けます。
2.帯を二巻きして、帯板を入れ、タレが上になるように結びます。
3.タレを開いて、帯枕を背中にあててガーゼを前で結びます。
4.帯枕に帯揚げを掛けて、前で結びます。
5.肩に掛けていたタレをおろし、帯下2cm位のところに仮紐をあてて、タレ先を10cm位残して、
お太鼓をつくり仮紐を前で結びます。
6.輪が下になるように、テ先を左側からお太鼓に通します。
7.6で通したテ先は、右脇で3~4cm位出して、左側は2cm位残して余った分は内側に折り込んで、
帯留めを締めます。
8.帯留めを結び、仮紐を右側から抜きます。帯揚げを整えて、出来上がりです。
|最後に
いかがでしたか。一般的に「お太鼓結び」というと、この「一重太鼓」をさします。
自分ひとりで結ぶことができて、色々なシーンで活躍する帯結びなので是非チャレンジしてみてください。
美柳流直営の日本舞踊教室みやでは、帯結びなどの着付けを学べる「きものコース」もご用意しております。
ご興味をもたれた方はこちらもご覧ください。また、体験レッスンもございますのでお気軽にお申し込み
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